目指せ箱根!明治学院大学の「感謝と貢献」

第4回「熱きコーチ陣」

「感謝と貢献」をスローガンに掲げて箱根駅伝初出場を目指す明治学院大学陸上競技部!M高史が1年間密着取材させていただいております。そんなメイガクの選手を指導されている熱きコーチ陣の皆さんにお話を伺いました。

棚瀬亮治ヘッドコーチ、門間滋コーチ、久保健二コーチにインタビュー!

(左から門間コーチ、部員榎本、棚瀬ヘッドコーチ、久保コーチ)

棚瀬亮治ヘッドコーチ

「(明治学院大学で指導を始めたきっかけについて)指導し始めて12年ですね。家が近所で、たまたま走っていたら、綺麗なグラウンドがあり『ここで陸上をやったら面白いだろうな』と思っていました。そこで学生に会ったり、少し アドバイスしたりしているうちに、そのうち明治学院からお願いをされて指導を始めることになりました。陸上からちょっと離れていた時期だったので、本当にありがたいなと思いました」

昨年の箱根駅伝予選会は22位。榎本晃大選手が関東学生連合チームで箱根路を駆け抜けました。

「本気で箱根を目指したいという子が少しずつ集まってきてくれていて、箱根プロジェクトも始まりました。自由な環境の中でも一生懸命できるというのは魅力的だと思いますし、やれることはいっぱいあるんだよということを教えていきたいと思います。自主性は学生の特権ですし、活かせる環境は作っていきたいと思います。昨年は運が良かった年で22位になれましたが、過去最高は20位ですしもうちょっと頑張らなきゃと思います。箱根を走った榎本もうちのチームでいつもトップだったわけではなく、予選会ではチームトップになって学生連合に選ばれました。チーム内でも(榎本選手が走ったことで)自分もいけるのではと切磋琢磨していますし、下級生はもっと頑張らないという気持ち、上級生も悔しがっている選手もいます」

今シーズンについて「100回大会はチームとして箱根に出場しようと決意しています。そう簡単には行かせてもらえないですが、それでもやりたいという子が出てきているので、期待に応えられるような指導をしていきたいと思います。他の学校に比べてガチガチやっているわけではないですが、本人たちが本気になってやるという雰囲気が出てきているのを感じます。キーワードは上級生の力ですね。4年生がどうひっぱっていくか、行動や走りで見せて欲しいです」

(写真右:明治学院大学ヘッドコーチ 棚瀬亮治監督)

門間滋コーチ

「明治学院大学で指導して10年です。自分が現役をやっていた10年前、大学の20年前とは環境も今とは違います。今はネットが発達して情報も色々検索できるので、物事の答えを導き出す速度が昔とは違います。昔はプロセスも試行錯誤していたのが、今はプロセスすら情報としてあるので、生み出す過程を経ていなくても追体験できたような感じになれてしまいますね。人によってアジャストしながら柔軟に受け入れてあげること、そして感情的になるのではなく優しく現実を突きつけることですね。多様な意見があるので聞いてあげて、その中でも伝えるべきことはしっかり伝えるように心がけています」

(写真左:明治学院大学コーチ 門間滋コーチ)

「やりがいはやはり選手の成長ですね。1、2年生の時に言われていたことも3、4年生になったら言わなくても自然にできるようになっていく姿は感慨深いですね。成長過程を側で見れるのはやりがいです」

久保健二コーチ

「明治学院大学で指導を始めて5年目です。競技をしていた時と指導は違うと考えさせられることばかりでした。気づいたこと、自分が思っていることをどうやって伝えるか、もっと細かくわかりやすく伝えるか方法を学ばせてもらっています。例えば言葉だけではなく実技も含めてといった感じです」

47歳でマラソン2時間20分切りを目指している久保コーチ。コロナ禍を経て感じたことがあるそうです。

「今も走っているのは自分の体の健康のためです(笑)。コロナ禍前まで5000mで14分58秒で走っていましたが、コロナ禍でジョギング程度しかしていない体力と筋力が落ち、ふくらはぎの同じところを何度もけがしてしまいました。今までこんなことはなかったので『これは動きだ』と動きに注目したトレーニングを取り入れました。これは学生の指導にも活きるはずと思いました。走れていない選手は着地をした瞬間に自分の体を支えることができなかったり、前への推進力をなかなか生み出すことができなかったりします。最近は骨盤の動きに注目しています。『骨盤を動かす』というと左右に動かす印象がありますが『骨盤は縦に動かすんじゃないか!』と。骨盤を縦に動かすことで自分自身も安定感が増し、足の痛みが全くなくなったんです」

(写真右:明治学院大学コーチ 久保健二コーチ)

棚瀬ヘッドコーチ、門間コーチ、久保コーチ、それぞれ豊富な競技経験とメンタル面から技術面まで含めて様々なアプローチで指導にあたられ、指導者の皆さまも現状打破されていますね!