M高史のちょっと給水しませんか【Vol.25】

好きなことをお仕事に」この話題は僕もよく相談を受けます。

僕自身、ありがたいことにお仕事が大好きで、感謝の気持ちを込めて務めさせていただき、現状打破させていただいてます!僕の話で恐縮ですが、お付き合いいただけたら幸いです。

中学、高校、大学までは思いっきり陸上漬けの日々でした。大学ではマネージャーだったので走ってはいませんが(笑)

大学を卒業してから知的障がい者の方の施設で生活支援員のお仕事をしていて、音楽が得意な利用者さんとバンドを組んで他の施設へ訪問演奏をしていました。笑顔になっていただけたり、時には涙を流して喜んでくださる方もいらっしゃって、だんだん訪問演奏が生きがいになっていきました。

そして約5年間の生活支援員時代を経て、2011年に芸人の道へ。決意したのは東日本大震災の年でした。

当たり前ですが、人生は一度きり、いつ死ぬかわからない、それならば今ある命に感謝して後悔のないように挑戦しようと思ったのです。

障がいのある方の生活支援のお仕事も好きではありましたが、それ以上にいろんなところに伺って、盛り上げたり喜んでいただいたりすることに人生を懸けてみたのです。

当初は歌手の方のモノマネをメインに活動を始めましたが、モノマネの猛者たちが揃う世界です。陸上とは違って先輩方は10年、20年、30年と芸を磨き、陸上競技のような引退がありません(笑)

やがて、ありがたいことに川内優輝選手のモノマネをさせていただいたのを機に、ランニング・マラソンに関するお仕事をいただけるようになってきました。川内優輝選手には感謝という言葉では足りないほどの感謝感謝ですし、足を向けて眠れません(笑)。

その後は、さらにありがたいことに、陸上競技、執筆、ラジオ、保育園や福祉施設への訪問、部活訪問、講演などお仕事の幅も広がっていきました。

好きなことをお仕事にさせていただいているのは本当に感謝ですし、これは自分自身の力でもなんでもなくご縁に感謝だと思っています。

出逢った方との「縁」を大事にしてお世話になった方に「恩」を返す。そうしているとまた新しいチャンス「運」がやってくるようになりました。「運」というラッキーなこと、チャンスというのは多くの場合は「人」が運んできてくださいます。

」「」「」のサイクルを常に意識しています。

これは好きなことをお仕事にするという点でも繋がってくると思います。

と、ここまではメンタル的なお話というか、心の持ちようなので、具体的なお話も書かせていただきます。

よくビジネス書にも書いてあると思いますが

好きなことをお仕事にするには

・他を圧倒する絶対的な武器でその分野でナンバーワンになる

・そこそこ得意なことを組み合わせて自分だけのオンリーワンになる

かなと思います。

WBCも盛り上がっているので野球に例えますと

ホームランをバンバン打てる強打者

160km/hを超える豪速球を投げる剛腕投手

であれば、勝負できると思いますが

打撃も守備も走塁もそこそこの人が勝負するとなるとなかなか試合に出るチャンスがないですよね。

そこで

・打者としては右も左でも打てる

・いろんなポジションを守れる

・明るい人柄で声も大きくてチームを盛り上げることができる

など、いろいろな引き出しだったり人としての魅力を磨けば試合に出たりベンチに入ったりする確率も増えますよね。

おかげさまで「ランニングをお仕事にしたい」というご相談を僕もよく受けるのですが、特にここ10年くらいでそういう方はすごく増えています。

ランニング業界もSNSなどで影響力のあるインフルエンサーの方をはじめ、ランニングのお仕事の幅もかなり広がってきています。

ただ、特に目立つようなものがなかったり、競技実績、指導実績などが特筆したものがない場合は、何か他の方と違うオンリーワンになれるものを築くということをオススメしたいです。

そんな簡単にオンリーワンになれないよ!と思われるかもしれませんが、複数のそこそこ得意なことや好きなことを「かけ算」していただくとヒントになると思います。

例えば、僕のランニング仲間である白方健一さんはTop Gearというランニングクラブの代表でランニングコーチをしながら、ワインソムリエの資格を取得、好きな釣りでも新聞に掲載されることも。

フランスでワインを飲みながら走るメドックマラソンのツアーだったり、チームの合宿でも懇親会でお魚やお酒をふるまったり、ランニングをして釣ってきたお魚を美味しく食べながらワインを飲むイベントだったり「ランニング×釣り×ワインソムリエ」でまさにオンリーワンな存在ですよね!

ランニング、かけっこを教えることを本業とする場合、何か別のジャンルのものと組み合わせて唯一無二、オンリーワンの存在になれれば本業として続けていける可能性が高まると思います。これは僕の感想ですが(笑)。

まぁ、いきなりハードルが高いお話になってしまい恐縮なので、まずは一歩踏み出してみようという方には

本業のお仕事をしながら、まずランニングイベントのアシスタント、サポート、ペーサーなどから始めてみてはいかがでしょうか?最初はボランティア的なところから始まり、副業のようになっていくかもしれません。その後、本業になるかもしれませんし、副業やお手伝いの方が気楽と思われる方もいらっしゃると思います。

でも、まずは一歩踏み出して経験してみないとわからないこともありますよね。そして、踏み出したことによって出逢った「縁」を大切にしてお世話になった方への「恩」を返していると、きっと新たな「運」がまた「縁」とともにやってくると思います!

日本ランニング協会でも様々なイベントを開催したり、資格や検定もおこなっていますので、情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?

一度きりの人生、後悔のないように、楽しく前を向いて、感謝の気持ちを込めて、現状打破していきたいですね!