M高史のちょっと給水しませんか【Vol.23】

今週日曜日は東京マラソン2023が開催されるなど、毎週のように全国各地でマラソン大会が開催されていますね。

「M高史のちょっと給水しませんか?」というタイトルでコラムも書かせていただいておりますが、ランナーさんが補給される給水といえば、どなたが準備されているでしょうか?そうです!大会を支えてくださるボランティアさんたちです!まさに「縁の下の力持ち」。現状打破する舞台を準備し、支えてくださっています。

(今週は東京マラソン2023ですね!今回のコラムはボランティアさんのお話です!)

例えば東京マラソンでは今年約38000人のランナーさんに対して、ボランティアさんはなんと約10000人!

本当にたくさんのボランティアさんに支えられてマラソン大会が開催されています。

42.195kmのコース上はもちろん、スタート、フィニッシュ、東京マラソンのように大都市マラソンとなるとEXPOもあるので、当日だけでなく事前準備も含めてたくさんの皆さんに支えられています。

僕もレースによっては、給水のお手伝いをさせていただくことがあるのですが、給水テーブルの前を次から次へとランナーさんが通過していきます。これだけあれば、今のところ大丈夫・・・と思っているとペーサーさんの集団が通過する時は一気になくなります(笑)。腰も腕も手も痛くなる作業が延々と続きます。

そんな時にランナーさんから「ありがとう」と言われるととても嬉しい気持ちになります!いや、走っていてキツいので声にするのはキツくても目があった時に笑顔になっていただけるだけで嬉しいです!中には僕よりも大きな声で「現状打破!」と言ってくださる強者な方も(笑)

給水、エイド担当のボランティアさんもそうですが、大会では様々な担当があります。

受付でアスリートビブスや参加賞をお渡ししたり、コース案内、誘導、距離表示の看板を持つ方、会場案内から通訳ボランティアさん、フィニッシュ後にタオルやメダルをかける方まで朝から1日がかりで支えてくださいます。

マラソン大会がコロナ禍でなかなか再開できなかった理由の1つにボランティアさんが集まるのが難しかったということが挙げられます。

特にマラソン大会のボランティアさんは、還暦を過ぎてお仕事を退職されて、好きなマラソンのお手伝いをしてくださっている方だったり、あるいは地元の学生さんが多いです。

僕もマラソン大会に伺うといつもボランティアさんにご挨拶をしたり、お話させていただくのですが、例えば10年前に70歳でボランティアを始めた方も今では80歳になり、ちょっと体力的にもキツいというお声も聞こえてきたりします。僕も感謝の気持ちとご無理はなさらず体調最優先、健康第一でお願いしますという気持ちでいます。

また、学生さんも学校の様々な行事が中止になってきた中でマラソン大会だけボランティアというわけにもいかず、最近またお会いできて、あらためて感謝の気持ちをお伝えしています。

ランナーの皆様、ランニングアドバイザーの皆様にはぜひボランティアさんへ「ありがたいな〜」という気持ちを感じたら声に出して伝えていただきたいです。いきなり声をかけるのは恥ずかしいかもしれませんが、御礼を言われて嫌な気持ちになる人はいません。嬉しいですし、もしかしたら共通の知人だったり、新たな出会い、ご縁、繋がりができるかもしれません。

さらに、大会に参加する側としてはもちろんですが、今度はボランティアとして大会を支える側を体験していただくのはいかがでしょうか?今までとは違った視点でマラソン大会を感じることができると思います。ボランティアを経験されたランナーさんが「次から給水コップは確実にゴミ箱に入れようと思いました」という感想も話されていました。

ここ数年、SDGsという言葉をよく聞きますよね。「持続可能」というのはマラソンでも大切なキーワードなのだと思います。マラソン大会が続いて、ランナーさんが現状打破する舞台がこれからもあり続けるためには、走る人も支える人も魅力に感じるやりがりを感じることが大切でしょう。

人の脳は「自分が好きなことをする時」以上に「自分が得意なことで人に貢献した時」の方が幸せを感じるという研究結果もあるそうです。

(気温が上がれば給水所も現状打破!暑い時はかぶり水コーナーも登場します!)

大会でも現状打破、そして大会を支える側としてもぜひ現状打破してみてはいかがでしょうか?

前述しましたが、今回、レースに参加される方はお会いするボランティアさんにぜひ「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えてみてください。感謝の輪が広がることでマラソン大会がこれからもずっと続いていくと思います。

走っていてキツくてレース中に声に出せない場合は笑顔を見せていただくだけでも大丈夫です。

レース前やレース後に気持ちを伝えていただくだけでも大丈夫です。

恥ずかしい方はランネットの大会レポだったりご自身のSNSに感謝の気持ちを書いていただくのでも大丈夫です。

ぜひ感謝の輪を広げていきませんか!