目指せ箱根!明治学院大学の「感謝と貢献」

第2回「榎本晃大選手が箱根駅伝の関東学生連合チーム入り

M高史が第100回箱根駅伝に向けて明治学院大学陸上競技部を1年間密着させていただきます。第2回目となる今回は第99回箱根駅伝の関東学生連合チームに明治学院大学から選ばれた榎本晃大(こうた)選手(2年)をご紹介いたします。

(2年生の榎本晃大選手。第99回箱根駅伝の関東学生連合チームに選ばれました)

箱根駅伝・関東学生連合チームとは

関東学生連合チームとは、箱根駅伝本戦に出場できなかった各校の最上位の選手から16名が選ばれて、その中から10名の選手が箱根駅伝を走ることができます。襷は繋ぎますが、オープン参加ということで、順位や記録は参考記録となります。それでも実際に箱根駅伝に出場し、肩を並べて走ることで経験したことを母校に持ち帰って、翌年以降の母校での本戦出場に繋げるケースもあります。また、すでに箱根駅伝に出場したことのある選手は関東学生連合チームで箱根を走ることができないため、全員が箱根初出場で挑みます。

以前、関東学連選抜チームと呼ばれていた時は複数回走ることができ、プロランナーの川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)も学習院大学時代に2度、山下りと呼ばれる箱根駅伝6区を走り、2年生で区間6位、4年生で区間3位と強豪校相手に好走されたご経験を持つなど、本戦出場を逃した大学からも後に活躍される選手も登場されています。

明治学院大学では第95回大会で鈴木陸さんが関東学生連合チームで9区に出場。今年、予選会で個人94位となった榎本選手が16名のエントリーメンバーに入っており、箱根本番で出場なるかといったところで期待が高まります。

榎本晃大選手のお話

箱根本番を間近に控えた榎本晃大選手にお話を伺いました。静岡県出身の榎本選手。中学までサッカー部でしたが、中学校の持久走大会で3年連続1位だったこともあり高校から陸上を始めました。日大三島高校時代の5000mの自己ベストは14分54秒。「パッとした成績はありませんでしたが、着実に努力を積み重ねられたことが、今年学連チームに選ばれたことにもつながっていると思います」と大学での成長につながる土台作りの高校3年間になりました。

明治学院大学を選んだきっかけは「高校の先生から『これから変わってくる上がってくるチーム』と勧めていただきましたし、自分がチームを変えていく、そういう姿勢を見せられると思いました」と教えていただきました。

「1年目はまず大学の環境になれ、じっくりと地力をつけていきました。2年生になってレースでも練習でもなるべく前にと思って攻めの走りをしていったところ記録もついてきましたし、みんながどんどん前に出るようになって、チーム全体の雰囲気が変わってきました」

予選会に向けて、夏合宿では起伏のあるコースでじっくり距離を踏んで鍛えていきました。迎えた10月の箱根駅伝予選会。1時間04分40秒で個人94位に。年によっても変わりますが、100位以内に入ると関東学生連合チーム入りも見えてきます。「1時間05分30秒を目標にしていたので、自分でも驚きました。最後は脚にきましたが落ちてくる選手を抜いて巻き返していきました」と自身でも予想以上の走り。

(今年度、箱根駅伝予選会 20km通過の様子)

「上にいく人は最初から前へ行っていましたね。自分は後ろからでした」と課題も口にされました。

箱根に向けては「周りの支えてくれた人たちに感謝の気持ちを伝えられるように走りたいです」とお話されました。

明治学院大学は寮がないため、榎本選手は1人暮らしをしています。「食事の面で気をつけていますね。なるべく自炊を心がけています。野菜を多めにとることや脂っこいものを控え、鶏肉、ササミを食べるようにしています」。1年前に比べて料理の腕前も上がってきたそうです!

ストイックに陸上に打ち込む榎本選手も競技を離れれば1人の大学生。普段は社会学部社会福祉学科で学んでいます。趣味はドラマや映画を観ること。「感動系が好きで、泣いちゃったりしています(笑)」とリラックスする時間も大切にしています。

先日は明治学院大学横浜・白金キャンパスにて、榎本選手の箱根駅伝本戦出場に向けた壮行会が実施されました。

来季に向けて現状打破!

榎本選手に負けじと他の選手の皆さんも来季に向けてコツコツと着実に力を伸ばしています。 

今月も練習に伺ってきました。この日は800m×15本のインターバル。800mを速いペースで走り、リカバリーを200mJOGで繋ぐメニューでした。「前日に25km走をやって負荷をかけている中でのセット練習です」と門間滋コーチから練習前のミーティングで説明もありました。

(来季に向けて現状打破し続ける明治学院大学選手の皆さん)

M高史はCチームで1本おきに走らせていただきました。1本目、3本目、5本目といった具合に合流して、僕は15本のうち8本だけですが、ご一緒させていただきました。

皆さん、前日に距離走をやっていて、体もややキツい中のはずですが、皆さんキッチリとペースを刻んでいかれました。皆さんにとってはトラックレースの中間走のようなペース。僕にとってはレペティショントレーニングのような形でほぼダッシュ(笑)。あらためて選手の皆さんの凄さを身をもって実感します!

(M高史も現状打破させていただきました!)

引き続き練習にも参加させていただき、チームの皆さんの魅力をお伝え出来ればと思っています。

2023年も感謝と貢献で現状打破!