M高史のちょっと給水しませんか【Vol.11】
いわて盛岡シティマラソンで、2時間42分57秒の大会新記録で優勝✨
今回の「M高史のちょっと給水しませんか?」は合田なぎささんのお話です。
10月の「いわて盛岡シティマラソン」では2時間42分57秒の大会新記録で優勝を飾るなど、いま注目の現状打破なランナーさんです!
ランニングを始めたのは社会人になってから
愛媛県出身の合田なぎささん。小学校、中学校ではバスケットボール部、高校ではテニス部でした。「陸上とは無縁だったのですが、走ることはどちらかというと好きな方でした。とはいっても足が速かったわけではなく、リレーの選手にも選ばれなかったですし、冬に各部活から寄せ集められた駅伝の選手に声がかかっても、結局いつも補欠でした(笑)」
そんな合田さんがランニングを始めたのは6年前のこと。
社会人になってからのことでした。「通っていたスポーツジムでリレーマラソンに誘われたのがきっかけでした。その後もなんとなくトレッドミルで走るようになりました。2016年の水戸漫遊マラソン(ネットタイム:3時間48分58秒)に誘われて出場したことで、きつかったはずなのにフルマラソンの魅力にとりつかれ、その後も年に1~2回のペースで出場するようになりました。ただ、当時は人と走るのが楽しかったわけでもタイムを狙うわけでもなく、基本的に一人で走っていましたし、フルマラソンも一人で出場しては『全エイドで食べる』というようなことをやっていました(笑)」
その後は、山手線ラン、足柄峠ランなどに誘われるようになりました。そんな中で「『Garminがいいよ』と勧めてくれた知人がいたのですが、最初はスマホのアプリで十分だなと思っていました。それを見かねて知人がプレゼントしてくれたんです。Garminを手に入れた当初は記録が残るのが楽しくて、新コースを開拓して走ってはその記録を夜な夜な見てニヤニヤしていました(笑)」。都内の路線沿線ランなど楽しみながら走っていたところ2018年には3時間18分までタイムが伸び「ちゃんと練習すれば憧れのサブ3に手が届くかも?」と思うようになっていったそうです。
さらに、アシックスの練習会に参加するようになり、2020年2月の延岡西日本マラソンで3時間4分51秒まで記録が伸び「次こそはサブ3だ!」と意気込んでいました。
しかし、コロナ渦になり大会が軒並み中止に。「練習会もなくなりヒマだったので、一人フルや鉄道沿線ランなどをやっていました。一人で走るのに飽きて自転車に転向しようかなと思っていたところ、ご縁があって2020年11月からランニングサークルへ加入し、織田フィールドで走るようになりました。人生で初めてのトラックで、始めは使い方もマナーも分からずおっかなびっくり走っていました」。その後は別の練習会へも参加するようになり走る仲間が増えて、M×Kディスタンスなど記録会へ参加したり2021年の夏には有志で合宿へ行ったりと、走る楽しさの幅も広がっていきました。
2022年の快進撃
2022年1月大阪国際は実に2年ぶりのフルマラソン。「不安はたくさんありましたが、それ以上に走り込みや疲労抜きができていて調子が良かったため、これでダメでも心残りはないという状態で臨みました。結果2時間44分30秒と、自己ベストを20分以上更新することができ感無量でした!特に一緒に走っていた方たちが自分のことのように喜んでくれたことが何よりうれしかったです」
さらに記録を目指して3月に出場した名古屋ウィメンズマラソンではハイペースに挑んだもののスピード不足を実感。スピードの無さを自覚してからは「まるお製作所メタボの会」や「ますを練」に参加してスピードを強化。また、苦手な登り坂を克服するために奥武蔵や菅平やクロカン練習も取り入れ、レースでも激しい起伏のある火祭りロードレースに出場するなど、克服してきました。
その成果も発揮されて、トラックでも1500m4分38秒、3000m9分49秒、5000m17分08秒まで記録も伸ばしてきました。
10月の東京レガシーハーフでは余力を残して1時間18分09秒と自己ベストを更新。そして、同じ月のいわて盛岡シティマラソンでは2時間42分57秒と自己ベストで女子の部・大会新記録で優勝を飾りました!
「盛岡のコースは中盤に激しめのアップダウンがあることから、前半はラップにとらわれず気持ち良いペースで走ろうと決めていました。(実際に)それほどの激坂と思わなかったのは夏場の登り対策や火祭りロードレースのおかげかな?と思います。走り込みが出来ていなかったため後半に脚が持つか不安でしたが、このペースならいけるなという感覚がありキツい中でも気持ちよく走ることができました。密かに優勝は狙っていたのですが、まさかこのコースで自己ベストを更新できるとは思っていなかったので嬉しかったですね!」
今後の目標について「自分の記録を狙いつつも、いろんな人に楽しく支えられて記録を伸ばしてこられたので、還元というとおこがましいかもしれないですが、自分がしてきてもらったことを何かしらの形で他の方にもしていけたらいいなと思っています」とご自身の目標達成だけではなく、周りのランナーさんの感謝も忘れない合田なぎささんの挑戦は続きます!
〈合田なぎささんの給水エピソード〉
最近のレースでは後半がいつも単独走なため、給水所ではたくさんのボランティアの方が応援してくださるのですが、後半は疲れているためか紙コップを掴み損ねたり盛大に倒すことが多く、「ごめーん!」と言って走り去ります(笑)。
給水がなかなか上手くならなくて、毎回顔面がびしょびしょになるし、掴んだ時点で大半が溢れてしまって一口分しか残っていなかったりして、こればっかりは慣れなのでしょうがないですが難しいですね。
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