M高史のちょっと給水しませんか【Vol.02】
高校時代の記録を14年ぶりに更新!「たまくろ練」主宰・黒田なつみさん!
「M高史のちょっと給水しませんか?」ではランニングが好きで現状打破しているランナーさんをご紹介していきます。
今回は「たまくろ練」を主宰している黒田なつみさんのお話です。
市民ランナーながら実業団の大会に出場するほどの実力派・かけっこ大好きOLの素顔にせまりました!
1991年生まれ、東京都出身の黒田なつみさん。
「両親が市民ランナーで、5歳の頃から走り始めました。
母と1.5kmのレースを走ったのがデビューレースですね。走る楽しさを覚えて、小学校でもロードレースに出場していました」
中学時代はバドミントン部と陸上部の掛け持ち。東京高校に進んでから陸上部に入りました。数多くの名選手を輩出している名門校。各ブロック人数が多くて、部の規則もあったり心身ともに鍛えられたそうです。「練習はキツかったですが、東京高校でしかできない経験をすることができましたね」。練習の成果も発揮し、高校2年生で1500m4分43秒、3000m10分14秒、5000m17分43秒とベストを更新。3年連続で関東高校駅伝にも出場しました。
特に印象に残っている駅伝は3年生で迎えた東京都高校駅伝。アンカーの5区(5km)を任された黒田さんですが「襷を受け取って、すぐ後ろから実力のある選手が追いかけてきたんです。
足がぶつかるほど接戦でしたが、先生の『気にしなくていいよ!自分の走りに集中して、前だけ見て!』という声に気持ちを落ち着けることができました。結果的には抜かれずに、3位でフィニッシュすることができました。
3年生のシーズンは故障もあって、調子も悪かったのですが、不思議な力が出ましたね。駅伝の力ってすごいなと思いました」。
仲間と目標に向かって駆け抜けた熱い高校3年間となりました。
高校卒業後は専門学校へ。「専門学校の頃から織田フィールドに通っていて、高校時代に3000mで10分を切ることができなかったので、専門学校で9分台を出して陸上人生を終えようと思っていたのですが、なかなか出せなくて・・・」高校時代に達成できなかった3000m9分台にはなかなか届きませんでした。
そんな黒田さんでしたが「川内優輝選手が東京マラソンで走れられているのを見て、こんな風に働きながら記録を伸ばすスタンスなら、私も市民ランナーとしてまだまだ記録を伸ばしていけるかもという気持ちになりました」。ちょうど就活をしていたタイミングで当時・公務員ランナーとしてフルタイム勤務しながら激走を続ける川内優輝選手のスタイルに影響を受けたそうです。
社会人になってからも「かけっこ大好きOL」として走り続ける黒田さん。「学生の頃よりも追い込みすぎないで練習しているので楽しく継続的にできています。高校時代から追い込めば追い込むほど強くなれると思っていましたが、せっかくならみんなで楽しくやろうという感じでやっています。それでもレースでは120%くらい追い込んじゃうんですよね(笑)」。レースでは川内優輝選手を彷彿とさせる追い込みっぷり!
走ることが大好きな黒田さんでしたが、2020年から2021年の春頃まで不調の時期もあり思うように走れない日々も続きました。2021年の4月には5000mの公認レースで19分54秒と、ベストから大きく遅れる走り。5月に東日本実業団選手権5000mにエントリーしていた中、不安も大きかったそうです。そんな時に「古武術RUN」を体感し、体の使い方が変わっていきました。
「やってみたら、集中できて、練習でもレースでもゾーンに入れる感覚でした。今までは無駄な力が入ったり、力が分散していたのが、一つにまとまった感じですね」と新たな体の感覚を会得。
すると1ヶ月後の東日本実業団では18分49秒と前月のレースから1分以上タイムも良くなり、秋には17分25秒34と高校時代の自己ベストを13年ぶりに更新するまでの覚醒ぶり!
「筋トレがあまり好きじゃなくて(笑)」という黒田さんですが、砂浜ダッシュ、クロカン、坂道練、古武術RUNなどでバランスよく全身を鍛えたことも記録向上につながっているそうです!
また、自ら主宰する「たまくろ練」では川崎市古市場の土トラックで定期的に練習会を行なっています。
「土トラックでは地面からの反発をもらえないですが、バランスをとろうと体幹も鍛えられている感じがしますね。練習メニューはバランスよく、時には皆さんのリクエストも聞きながら、インバーバルやレペなどを行っています」。最初は近所に住んでいる仲間と走り始めた練習会も、好評ぶりに千葉、埼玉、茨城といった遠方から参加される方もいらっしゃるそうです!
「たまくろ練」の成果も発揮され、今季のトラックシーズンでは1500m 4分38秒82、3000m 9分48秒69と高校時代の記録も大きく更新。特に1500mは高校時代の恩師の目の前で出した記録ということで、感慨深かったそうです!
また、その他にもサイラス・ジュイさんが主宰する「サイラス練」のペーサーも務めるなど、レースから練習会からとにかく走りまくる黒田さん!
黒田さんにとって走ることとは?「なくてはならないものですね!走ることが楽しすぎて自分のことを幸せにしてくれる存在です(笑)。走ることで仕事などいろんなことが頑張れています。応援してくれる人が増えてきて、これからも頑張りたいですね!」
今後の目標について「1500mと3000mでホクレン・ディスタンスチャレンジに出場することです!マラソンでは金沢マラソンにもエントリーしていますが、本命は大阪国際女子マラソンです!」マラソンでも今年の名古屋ウィメンズマラソンで2時間53分10秒の記録を出している黒田さん、トラックのスピードを活かして1500mからマラソンまでさらなる活躍と現状打破に期待ですね!
<黒田なつみさんの給水エピソード>
初フルマラソン(東京マラソン)の時、まだ給水に慣れてなく、水だと思って頭からかけたものがスポーツドリンクで、全身ベトベトになって焦ったのは忘れられません(笑)。
慌てて水の入ったコップで頭から被り直して、全身ずぶ濡れになって走っていたら、沿道から応援していた友達に汗かきすぎてて脱水になってるのかと心配されました(笑)。
4年前に走ったかすみがうらマラソンで、後半30km以降ペースが落ちてフラフラになっていた時のことでした。35Km付近に給水所に置いてあったコーラを飲んだらすごく甘くて美味しくて元気が湧いた瞬間が今でも忘れられないです!そこから少し体が回復して少しペースも上げてなんとかゴールできました。自己ベストでは無かったですけど、コーラに助けられたのと、糖分の力はすごいなと思って記憶に残ってます。
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ランナーさんの現状打破を応援しています!
日本ランニング協会認定ランニングアドバイザー
ものまねアスリート芸人 M高史