「今日も誰かが、走ってる」.04

「いま、草レースがアツい!」

コロナ禍になってから「大会参加」ということが、とても難しいものになってしまいました。

これまでは毎週、どこかでレースが開催されていることが当たり前だったのが、ほぼ、なくなってしまいました。

12月10日には、以前当コラムでもご紹介した「湘南国際マラソン」の開催中止が発表されました。そして冬になり、新型コロナの感染拡大を受けて大規模大会の開催実現は、もう少し先のことになりそうです。

この状況下でも参加できる大会として、小規模・個人主催の大会に注目をしてみるのはいかがでしょうか。

12月19日には山を走るトレイルランニングのアスリートとして国内外で活躍する長田豪史選手が個人主催する「木ぐるぐる2時間耐久レース」が開催されました。

“木ぐるぐるレース”は春先の緊急事態宣言下、長田選手が身近な環境を利用してできるエンデュランスなチャレンジとして、1本の木のまわり(1周わずか15m)をひたすらにぐるぐる周り続けて160km(100マイル)を完走したことから生まれた草レースです。

この日、集まった参加者は25名ほど。ランナーは2時間の間、1周700mのコースをひたすらに周回し続けました。

給水・補給食などのアイテムはすべて参加者自身が用意し、加えて自分が何周したかのチェックも自身で管理します。準備、走る、補給、管理のすべてを参加者自身が行うのです。それぞれが思い思いのアイテムを持参・セッティングしてから走り出し、1周するごとに自分の足跡を残すかのように管理表に自分で書き込む。すべてセルフで行うことに、自分自身と競い合う草レースならではの醍醐味を感じました。

コロナ禍でも大会参加を諦めることなく、走ることを楽しむことができる「草レース」

ぜひ一度、参加してみてはいかがでしょうか。